「生への執着心」の重要性について

以前、若い女性が色々と占っていかれたのですが、
その質問の一つに、現在、寝たきりで口のきけないご自身のお母様が、
「今、病床で何を考えているのか知りたい」というのがあったんですね。
なのでいつもの様に、イーチンタロットで占ってみました。
出た答えは、
○顕在意識:とても辛い、壊れる、
○潜在意識:変わりたい、
でした。
なので私は、次の様にその女性に伝えたのです。
「お母様は、今、とても辛くて壊れそうだけど、元気になりたいって思っています。
人は自分の死期が近い事を知ると、真っ先に否定し、その悔しさと共に怒りに震えます。
そして良くなる為にあらゆる方法を試しますが、それが意味を成さないと知ると絶望し、諦めます。最後は自分の運命を受け入れ、亡くなって行くのです。
しかし、お母様はまだ諦めていません。
病と闘っていますので、常に声をかけてあげて下さい。おそらくまだ耳は聞こえると思いますので」と。
その女性は、涙を流しながら私の言葉に頷(うなづ)きました。
るろうに剣心の最終奥義修得における生への執着心

佐藤健さんにて実写化された人気漫画、「るろうに剣心」の中で、かつて「伝説の人斬り」と呼ばれた主人公、緋村剣心が、師匠に最終奥義を伝授されるシーンがあるのですが、
「死など怖れるな…」と自らを鼓舞(こぶ)し、最終奥義修得に挑(いど)む姿を見た師匠から、「愚か者が…」と言われ、斬られそうになるんですね。
とっさに剣心は、これまでの大切な人達との出会いを思い出し、「まだ此処で死ぬ訳にはいかない」と悟り、師匠の繰り出す必殺剣を見事、最終奥義で打ち負かすのです。
そして剣心に倒され、息も絶え絶えの師匠に「それでいい…」と誉められる訳ですが。
つまり「生への執着心」こそが最終奥義修得の課題だった。
生への執着心は、とても大切なのです。
生への執着心と生存率について
例えば末期がんの患者さんが、「生」に執着心を持つかどうかで、その後の「生存率に大きく影響する」という研究結果があります。
そしてこれまた以前、地方から新幹線にて弾丸ツアーでいらした女性の話ですが、その方は脳に障害があり、日常生活もままならず、それでも「何とかしたい」と、一生懸命もがいていました。
病気の為、気持ちに波があり、そのせいで仕事は何度もクビになっていて、見た目は健常者なので人によく誤解されるのです。
また、その苦しみから逃れる為、手首には何本ものためらい傷がついていました。
「ためらい傷」を只の「ポーズ」、つまり「ハッタリ」と思う方もいるかも知れませんが、私は本当に自殺した人を知っています。
でもまだ彼女は生きている。
そしてわざわざ私に会いに来た。

それは、「生きたい」という執着心以外の何物でもありません。
まだそれがある限り、彼女は大丈夫だと私は確信しました。
何より彼女が、「中華街のシュウさんに会いに行きたい」と言うと、苦しい生活の中から旦那様が何も言わずに交通費を出してくれたらしいのです。
彼女の生きたいと思う執着心と、旦那様の深い愛があれば、病気と上手につき合いながら、これからも生きて行けるに違いありません。
生への執着心は、あなたをすべての危機から守ってくれる、大切な免罪符なのです。
知っておいて損はありませんからね。
しかし時として「執着心」は諸刃の剣となりますが、それはまた別の機会に。